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黒の札束(1963年)~自由が丘とか後楽園~

昭和38(1963)年に公開された、大映制作による作品。
出演は川崎敬三・高松英郎・三条江梨子・杉田康他、監督は村山三男。

桧山(川崎)は、会社経営陣の刷新による不遇で退職することに...それを支えるのが、恋人で美容師の瑛子(三条)。ある日、仕事で付き合いのあった印刷工場経営者の宮川(見明凡太朗)から、偽札を買い取って欲しいという依頼を受ける。桧山はこれを受け、瑛子から金を借りて買い取る。桧山は同窓会で再開した石渡(高松)を仲間に引き入れる...結局、石渡の妻(宮川和子)やその情夫山口(杉田)を含めた4人で、偽札を競輪場で換金していく。が...ある日、新聞に偽札発見の記事。宮川と再開して問い詰めると、共犯者がいたことが判明。それを宮川が殺すも、警察に発見されて宮川は逮捕。そして、宮川が桧山のことを自白したことから、桧山達に警察の手が伸びる...という内容。

前回に引き続き...全11本制作された「黒シリーズ」のうちの1本で、第3作目。
「黒シリーズ」といえば田宮二郎の印象が強いのですが、これは川崎敬三が主演したシリーズ唯一の作品。だからなのか、なんか意外な感じ...ちなみに、田宮は11本中7本で主演、残りの3本は宇津井健が主演。
話の内容からか、東京の様々な場所を観ることができたりして...結構興味深い。
桧山(川崎)が会社を退職した日、恋人の瑛子(三条)と待ち合わせをして一緒に帰宅する。瑛子は元気がない桧山を気にかけて、テイクアウトしてきたカツサンドを勧める...なんてシーン。そのカツサンドの箱には「味の一番 自由が丘」という文字を確認できます。

調べてみると...実在するお店なんですね。「創業50年、自由が丘で一番古いとんかつ屋」だそうです。ということは、公開時は創業して4年目くらいということになります。それにしても、箱の文字の映し方が「いかにも」という感じで、もしかしてタイアップなんでしょうか?いや、そうなんでしょう。
ただ、銀座や新宿ではなく、当時の自由が丘ですから...今みたいに「おしゃれタウン」という街でもなかったでしょうし。そこの「とんかつ屋」が全国に公開される映画でタイアップというのも...なんか事情がありそうです。それとも、無知な私が知らないだけで、凄く有名なお店なのか?気になります。

そんな自由が丘の風景もチラっと映し出されます。
大井町線の踏切のところにある銀行前を観ることができます。大井町線の上には東横線のガード。
画面を観る限り、今のような「おしゃれタウン」の雰囲気は感じられず、どこにでもあるような私鉄駅前の風景。隔世の感があります。


偽札を色々なところで換金していこう...ということで、桧山や石渡(高松)達がタバコ屋を始めとする様々な店で(偽一万円札でちょっとしたモノを)買い物するシーンがいくつも登場します。
桧山の部屋がある自由が丘じゃまずいから、少し離れたところで...という感じでしょうか、ここでは小田急線の駅売店が映し出されたり(背後にはSE3000が走行)、ある店では道路を走る関東バスなんかを確認することができます。

その後、競輪場で換金するのがいい!という話になると、当時の後楽園にあった競輪場が登場。
後楽園に競輪場があったなんて、さすがに今の若い人達は知らないでしょう。後楽園競輪場が廃止されたのが昭和47(1972)年、私が生まれた年ですから、私の記憶にもありません。
丁度、今の東京ドームがその場所であり、あんな都心に競輪場があったなんて...なんか違和感があります。しかも、競輪場のコース内側にグランドが設置されていて、そこでオリンピック予選のサッカー試合が行なわれていた...なんていうのを聞くと、なんか可笑しい。


作品としても面白いのですが、こんな場面や光景を観ていると更に興味深い...

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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