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警視庁物語 夜の野獣(1957年)

昭和32(1957)年に公開された、東映制作による作品。
出演は松本克平・堀雄二・波島進・花沢徳衛・神田隆他、監督は小沢茂弘。

都内某所で殺人事件が発生。警視庁捜査陣が現場検証から財布(男性もの・女性もの)とイヤリングを発見。そこから捜査を開始する...も、関係者の1人と目していたスリが轢死体で発見されてしまう。一方...イヤリングの持ち主だった女性が、現場からタクシーで去っていく男を目撃していたことが判明。なんとかタクシーの運転手を突き止め、そこから犯人と思われる男の情婦に行き当たる。しかし、情婦の口が固く、埒があかない...ので、彼女を泳がすことに。そして、犯人が彼女に接触してきたところを...という内容。

昭和31(1956)年から39(1964)年にかけて24本制作された「警視庁物語」シリーズの1本。
警視庁捜査一係が殺人事件の捜査をしていく...という極めてオーソドックスな内容で、これといって(当時の)大スターが出演するわけでもなく、地味といえば地味な作品...詳しくは知りませんが、併映作という位置付けだったんでしょうね。だからこそ、個人的には興味深い作品で、当時の都内(及び近郊)の光景を存分に観ることができて...面白い。
この作品、丸の内線の車内風景からスタートします。
丸の内線は戦後初の地下鉄。当時、東京には地下鉄が「銀座線」と「丸の内線」しかなかった時代。網の目のように張り巡らされている現在からは隔世の感があります。
この作品に映る丸の内線もピカピカ、駅構内も綺麗で余計なものがなくてシンプルなのが新鮮に見えます。

そんな中、ここに映っている車内光景で「珍しいなぁ」と思うのは...吊革。
今の吊革と違って、跳ね上げ式とでも言うのでしょうか...持っている吊革から手を離したら、「ビヨーン」と網棚方向に跳ね上がるスタイルなんですよね。今の吊革しか知らない私からすると、新鮮というか...面白い。確か、昭和40年代前半くらいまでは存在していたようなことを本で読んだことがあるような...そんな気もするのですが...実際のところ、いつ頃まで存在していたんでしょうか。気になります。

そんな丸の内線の中で財布を掏られた男性。電車を降りてスリを追いかけます。そして、駅から遠くない原っぱで殺される...ところから話が展開していきます。

スリを追いかけて降りた駅。どこかと思って観ていると...改札口を上には「小石川駅」という表示が見えますが、これは映画用に作成したもの。
周りの風景からして「後楽園駅」であることが分かります。そして、殺人事件が起こった原っぱ...これは、現在の中央大学がある場所であることも分かります。刑事達が聞き込みで歩いているシーンで、「富坂」という番地を確認できることからも分かります。

高架線を走る丸の内線が3両編成なのも時代を感じます。
が...後楽園球場の目と鼻の先で、水道橋駅にも近いところにあるにも関わらず...真新しい高架線のすぐ横に「普通に」原っぱが存在している図、というのが新鮮で興味深い。都心部であってもまだまだ当時はそんな場所が多かったんでしょうね。

ここが現在「中央大学」がある「あの場所」だとは到底思えないような牧歌的風景、周りにも遠くにも高い建物がなく、空が広いのが印象的。





theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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