FC2ブログ

嵐を呼ぶ友情(1959年)~高級アパートとか...~

昭和34(1959)年に公開された、日活制作による作品。
出演は小林旭・宇野重吉・浅丘ルリ子・川地民夫他、監督は井上梅次。

銀座にあるジャズ喫茶の人気トランペッター川添(川地)と岡辺(沢本忠雄)。2人が今でも慕っている師匠は、その昔に名トランペッターと呼ばれたが、今は場末のバーで吹いている旗(宇野)。ある日、2人は「流しの旭」と呼ばれる男(小林)と喧嘩をする...が、それが旗の息子の稔であることを旗から聞かされる。しかも、旗と一緒に暮らしている千秋(浅丘)の婚約者であることも判明する。そんな稔から2人は「旗の後継者としてトランペットの英才教育を受けるも、肺活量が少なく断念せざるを得なかったこと」や、「そのせいで親子関係が悪化して家出をしたこと」を聞かされる。その後、色々と起こるも...3人は楽団を結成...その陰には、稔のことを思って自ら身を引いたマリ子(白木マリ)の存在。トランペットからギターに転向した稔と、2人の人気トランペッターを要した楽団は一躍人気者になり、旗と稔の関係も修復され...という内容。

主演の小林旭に、若手の川地民夫・沢本忠雄が絡んだ青春友情ドラマ。冒頭、銀座・新宿にあるジャズ喫茶が若者で溢れている...なんて内容のナレーションでスタートする本作品。まだロックという音楽が出現する以前だった当時、若者に大人気で時代の先端をいっていた音楽がジャズ...というのが時代を感じさせます。勿論、今のように「バンド」なんて言葉はなく、「楽団」なんて言ってたり...興味深いシーンが多くて面白い。
      

稔(小林)と同棲しているマリ子(白木マリ)の部屋は高級アパート。
昭和30年代の映画では良く見られるのと同様、やはり...ドアは内開き。当時の高級アパートというのは、内開きのドアというのが標準だったんでしょうか?今なら...ホテルだと、各部屋のドアは内開きですよね?

そーいえば...「セクシー地帯」でも、主人公が高級アパートを訪ねるシーンがあります。そこにはエントランスのところに受付があって、受付の女性が「こちらはホテル形式になってますので...」なんて言うんですよね。ということは、やはり、ホテルに倣って「各部屋のドアは内開き」というのが高級アパートの標準仕様だったんでしょうか?気になるところです。

ところで、本作品に登場する高級アパート。その名も...「東京アパート」!!!
あまりにも大雑把なネーミングで笑わせてくれます。東京アパートって言われても...って感じです。


川添(川地)・岡辺(沢本)と、千秋(浅丘)が稔について相談をするシーン...そこは、川沿いにある水上バス(もしくはボート)乗り場...と思しき場所。舞台が銀座ということから推測すると、今は首都高速となっている旧掘割だったところではないか?と思われます。これも「セクシー地帯」に同じような光景を観ることができます。

有楽町や銀座辺りの首都高速が、掘割を埋め立てた所に建設された...ということを歴史的事実として理解しているとは言え、やはり...銀座周辺に掘割が多くあり、そこでボート遊びができた、というのは違和感があって興味深いことです。


ところで...旗(宇野)や稔・川添・岡辺達のところに度々現れるのが、金子信雄演じる児玉という雑誌編集者。稔・川添・岡辺の楽団の名前を「フレンドシップ・オブ・ジャズ」と命名したりするのですが、その彼がやっている雑誌が「ミュージックライフ」。
まさか、あの「ミュージックライフ」ではないよな...と思っていましたが、調べてみると...どうも、あの「ミュージックライフ」のようで...驚きました。なんでも、1950年代はジャズと翻訳ポップス中心とした内容だったらしく、表紙にも「ジャズの月刊雑誌」と書かれていたとのこと。てっきり、映画の小道具として用意された「作り物」だと思ってました...


...と、色々と興味深いシーンが多くて面白い。


theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

comment

Secret

アクセス数
ブログ内検索
プロフィール

padavona

Author:padavona
昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

ブログランキング

FC2Blog Ranking

QRコード
QRコード
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
リンク  ご自由にどうぞ!