FC2ブログ

昭和刑事物語 俺にまかせろ(1958年)

昭和33(1958)年に公開された、東宝制作による作品。
出演は佐藤允・宮口精二・伊藤久哉・有島一郎他、監督は日高繁明。

銀座の雑居ビルで起こった殺人事件...容疑者の中島(松本光男)は正当防衛ということで釈放、彼が勤める会社社長に引き取られる。が、署長はその社長が怪しいと感じて極秘に捜査を開始。栗原刑事(宮口)の息子で、その日に転任してきた栄一(佐藤)が捜査を命じられる。チンピラ(?)になりすまして捜査をしていた栄一は、クラブで出会ったマリ(浅田美恵子)が事件に絡んでいることを知る。徐々に栄一に惚れていくマリから麻薬密輸のことを聞き出すことに成功、全員検挙する...も、栗原から栄一が刑事であることを聞かされたマリは自殺してしまう...という内容。

TVドラマ「7人の刑事」(是非観たい!)で有名な宮口精二と、デビュー間もない佐藤允が親子刑事という役どころで展開するサスペンス作品...ですが、思った以上に「印象に残らない」作品。有島一郎、若き日の中丸忠雄とかも出演していて期待大だったんですが...
ただ、そんな作品ではあっても(だからこそ...か?)興味深いシーンがいくつかあります。
ベテラン刑事である栗原(宮口)が務めていて、息子の栄一(佐藤)が栄転してくる警察署。署内の撮影は勿論セットですが、舞台となっている警察署は「渋谷警察署」であることが分かります。
(銀座で起こった事件を何故渋谷署が捜査するのか...ということはこの際見なかったことに..)

渋谷警察署の建物を映している...なんてシーンがあるわけではないのですが、1回だけ「警察署の玄関内から外を映し出す」シーンがあります。うろ覚えですが、栄一が警察署から捜査へ向かうシーンだったでしょうか(もしかしたら栗原かも)...いずれにしても...その警察署から外へ向けられたカメラに映っているのが

渋谷駅東口

ちょうど、今の渋谷警察署から渋谷駅へ向けてカメラを向けた格好。
今なら、首都高速・国道246号線との交差点・歩道橋...の向こう側に渋谷駅が見える、という感じなのでしょうが、画面に映っているのは、首都高速も歩道橋もない...交差点のみ。
だから、渋谷駅まで遮るものがなくて...とにかく広く感じるんですね。高い建物が少ないこともあるでしょうが、首都高速の存在が「いかに狭く感じさせているか」を実感させてくれます。
また、当時の渋谷駅東口には都電の電停があったわけですが(今のバス乗り場)、そこまでは確認できませんでした。画面に都電でもフレームインしてくれていたら...ベストだったんですけどね。


栗原が常連となっている「飲み屋」の主人を演じているのが有島一郎。
その有島一郎(夫)と奥さんとの会話...

夫 「おい、何だっけ?あれ。 『♪お~れとお前の...』」
妻 「違うわよ。『♪あなたと私の合言葉、有楽町で逢いましょう』」

確か...こんな感じだったと思いますが、夫婦のやり取りがあります。
フランク永井の「有楽町で逢いましょう」が大ヒットしたのが、この前年の昭和32(1957)年。そして、同名の映画「有楽町で逢いましょう」が公開されたのが、本作品と同じ昭和33(1958)年...ということで、話題としては充分に「ホット」な頃だったんでしょう。


内容的には期待はずれの感もある作品ではありますが、こんなシーンがあるだけで、個人的に価値ある作品となってしまいます。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

comment

Secret

アクセス数
ブログ内検索
プロフィール

padavona

Author:padavona
昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

ブログランキング

FC2Blog Ranking

QRコード
QRコード
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
リンク  ご自由にどうぞ!