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日本列島(1965年)~20円が190円に~

日本列島 [DVD]日本列島 [DVD]
(2007/12/14)
宇野重吉・芦川いづみ・二谷英明;・鈴木瑞穂・武藤章生

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昭和40(1965)年に公開された、日活制作による作品。
出演は宇野重吉・芦川いづみ・二谷英明・武藤章生他、監督は熊井啓。

米軍基地で通訳をしている秋山(宇野)は、中尉から命令を受ける。それは1年前に起こったリミット曹長水死事件の解明...米軍が水死体をアメリカに送還してしまい、勝手に事故死とした事件。秋山は新聞記者の原島(二谷)とともに事件を追っていく。すると...リミットが偽ドル事件を追っていたこと、ドイツ製印刷機とその技術者である伊集院元少佐が消息不明になっていることが判明。しかも、伊集院元少佐を連れ去った男がリミットを殺した可能性が高いことも分かる。そんな中...情報提供者だった佐々木(佐野浅夫)、リミットと関係のあったスチュワーデスが殺されていく。そして、中尉からの突然の捜査中止命令...秋山は仕事を辞め、自力で事件を解明しようとして沖縄に渡るが...という内容。

社会派監督「熊井啓」によるサスペンスドラマ...下山事件・三鷹事件等と絡め、戦後日本に起こった黒い霧(アメリカ謀略説)を取り上げた作品。色々と考えさせられますが、作品自体は緊迫感に溢れていて、最後まで気が抜けないというか...面白い。
勿論、当時の風景・光景も散見されていて...それも興味深い。
秋山(宇野)が真相解明のため最初に訪れるのが横浜。
当時の桜木町駅前が映し出されます。桜木町駅それ自体は映っていませんが、駅前にある横浜市電の電停に「桜木町」と書かれているのが確認できます。

原島(二谷)だったか...秋山に「リミット曹長が持っていた地下鉄の切符が気になるんです。」みたいなことを伝えるシーン。問題の切符が大写しになり、そこには「池袋-霞ヶ関 20円」という文字が...現在の同区間運賃は190円ですから、当時の運賃の9.5倍になるんですね。
高度経済成長(所得倍増)とともに、物価も上がった...なんていうことは分かってはいるんですが、当時の映画・ドラマで「当時の物価」を見たりすると新鮮でもあり、違和感もあったり...と興味深い。
1970年代中盤頃のドラマとかを観ると、風景・光景がかなり現在に近づきつつあるなぁ...ということを感じるのですが、たまに映るタクシーの窓に「170円」と書かれているのを見ると...無性に時代を感じてしまいます。

事件の背後に「偽ドル」が絡んでいて、それを印刷できるドイツ製印刷機のことも判明するシーン。
なんでも、その印刷機は「陸軍科学研究所」にあったものらしい。
そんなシーンでは「研究所があったのは稲田登戸です!」なんて台詞があります。そう、小田急線の登戸です。当時はまだ「稲田登戸」って言われてたんですね。登戸しか知らない私からすると...なんか新鮮。「稲田」って頭につくだけで、すごーく田舎にあるように感じてしまいます。

リミット曹長が死ぬ直前に会っていたというスチュワーデスが殺されるシーンでは、「都内の川で女性の死体が...」という言葉に続いて映し出された殺害現場風景が...どこぞの山奥だ!という感じで、到底都内とは思えません。
秋山が伊集院元少佐の娘(芦川いづみ)と会話する喫茶店が拝島駅前だったりするので、立川方面だとは思うのですが...まだまだ田舎然としていて驚きます。


内容とは全然関係ないことばかりですが...内容と関係あろうと無かろうと、当時の風景・光景は当時の作品でしか見ることができませんしね。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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