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殺人容疑者(1952年)~渋谷・斜列駐車~

殺人容疑者 [DVD]殺人容疑者 [DVD]
(2008/06/28)
丹波哲郎・石島房太郎

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昭和27(1952)年に公開された、電通DFプロ制作(新東宝配給)による作品。
出演は丹波哲郎・小林昭二・石島房太郎他、監督は鈴木英夫・船橋比呂志。

深夜の渋谷で殺人事件が起こる。刑事達が捜査を開始、ある飲み屋の女将が関係していると判明...した矢先、女将も殺される。女将と関係があった貿易振興会の山田、その山田を脅迫していたという木村(丹波)についても捜査する...が、シロと判明。しかし、紛失していた女将の指輪(山田からの贈り物)をストリッパーが持っているのが分かり、そこから兼田という男が浮上する。が、兼田も間もなく殺される。再度ストリッパーを捜査すると、木村が犯人である可能性が高まる。そんな中、木村の手下が自首。木村は懸命に逃走するが、最後は逮捕される...という内容。

丹波哲郎・小林昭二のデビュー作...ということに興味を惹かれますが、それ以上に興味をそそられるのが「警視庁・国警本部・科学捜査研究所」後援作品である...という点であり、警視庁刑事課科学研究所法医技官が構成まで手掛けているということ。(当時の)名の知れた俳優がまったく出演してなかったり、ナレーションが被さったドキュメンタリータッチだったり...と、当時の科学捜査を紹介する警視庁によるPR映画のよう。だからこそ、なのか...興味深いシーンが散見されます。
冒頭、殺人事件が起こった渋谷が映し出されます。
場所は今の南平台辺りだと思われますが、丘の上から見下ろす感じで「銀座線の車庫」や「渋谷駅」が映し出されます。ナレーションでも「渋谷区桜丘の焼跡で...」と言ってるように、周囲に高い建物が一切なく、渋谷駅の先まで延々と見渡せる...のが新鮮。

木村(丹波)が社長をやっている会社近くでの光景。
当時の映画でしばしば観られる「自動車の斜列駐車」の光景がここでも垣間見れます。今だと、邪魔でしょうがない停め方ですが、当時は普通だったんでしょう。昭和30年代前半の渋谷を捉えた写真でも、現在の国道246号線では「斜列駐車」している図を確認できますが、なんか...日本ぽくない光景で新鮮。

作品後半、木村と手下達がタクシーを奪って逃走するシーン。
ナレーションだったか、追うパトカーの無線の声だったか失念してしまいましたが、「渋谷から青山方面へ逃走...」という台詞を耳にできるのですが...どう見ても渋谷・青山とは思えない風景が映し出されます。高度成長期直前、渋谷が(繁華街だったとはいえ)いかにまだまだ郊外ちっくだったかが分かろうというもので...新鮮。

そして...前途したように、警視庁が後援となって「日本の警察はいかに科学的な捜査を行なっているか」ということをPRするような作品ですから、その「科学的捜査」のシーンがふんだんに登場します。
といっても、収集した毛髪・タバコの吸殻・衣服の布...といったものをピンセットでつまんで、顕微鏡で見て...とか、えらく大雑把なモンタージュを作成するシーンだったりとかして、今の目からすると微笑ましい限りです。ただ、当時これを観た人達は「おおぉぉ!!」なんて言って、科学的捜査の凄さに感心したんでしょうね...って考えると興味深い。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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