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逢いたくて逢いたくて(1966年)

昭和41(1966)年に公開された、日活制作による作品。
出演は園まり・渡哲也・松原智恵子・伊東ゆかり他、監督は江崎実生。

道子(園)は大学入学後すぐ、親友のエリ子(太田雅子)とともに「イタリア文化研究会」に入部する。が、部長の小橋(小沢昭一)が学費納入のために楽器を質屋に入れてしまっていて、活動もままならない。そこで道子が「園まりそっくりショー」に出場、見事優勝して賞金を手に入れる...も、それも小橋の学費へ消えてしまった...ので、エリ子とバイトを始める。が、道子は謎の5人組にさらわれ...病気の園まりの代役を(1週間限定で)依頼される。そっくりなだけあって、順調に仕事をこなす...が、週刊誌カメラマン梶(渡)が怪しみだしたり、2人が惹かれあったり...と色々あるものの、最後は丸く収まる...という内容。

園まりの大ヒット曲「逢いたくて逢いたくて」にあやかって制作された歌謡映画...って、昭和30~40年代にはこんな作品多いですね。内容的に評価される作品か否かは別として、その「当時」の大ヒット曲にあやかっているだけあって、「時代」を感じさせるシーンが多く、個人的には興味深い。
大学の入学式後、はしゃぐ新入生3人組(和田浩治他)。そこに、同じく新入生の道子(園)とエリ子(太田雅子)が通りかかる。それを見た竹中(和田)が一言...「いいじゃなぁーい」
この言葉...調べてみると、当時大人気だった漫才コンビ「晴乃チック・タック」の放ったギャグとのこと。映画、特に本作品のような「大ヒット曲にあやかった歌謡映画」で使われてる...ということは、かなりの流行語だったんでしょう。それにしても、「高松しげお」が「晴乃タック」だとは知らなかったな...

流行語というか、今では聞かれない言葉として「しょってるわね」という台詞も聞かれます。この言葉、昭和30~40年代の映画・テレビドラマ等では結構頻繁に聞くことができます。調べてみると...「うぬぼれてる」という意味とのことですが、さすがに私は使ったことがありません。いつ頃まで「普通に」使われてたんでしょうか?気になるところです。


さて...道子が「園まりそっくりショー」で優勝する、というシーン。
これは、以前にも何回か取り上げたのと同様、当時のテレビ番組がそのまま登場します。その名も...

「そっくりショー」

私の愛読書である「完璧版 テレビバラエティ大笑辞典 (笑芸人叢書)」によると、日本テレビ系列で昭和39(1964)~52(1977)年にかけて13年間も放映されてたんですね。本作品では司会者が「エースコックそっくりショー!」とタイトルコールをしてますので、これも当時多かった「1社提供番組」だったんですね。
そして、客席(画面)左手に出場者が座り、右手には審査員・ゲストが座る...という図。審査員席のバックには「エースコックのワンタンメン」の文字が、出場者席のバックには「エースコックの焼きワンタン」の文字があり、さすが1社提供というだけあって「これでもか!」という感じ。気になるのは「焼きワンタン」...私は見た記憶がありません...気になります。


バイト中の道子が謎の5人組にさらわれる...というシーンでは、謎の5人組であるドリフターズが登場。ゴミ収集作業員に扮して、ゴミ収集車で登場するのですが...この時、いかりや長介が「カランカラン」と手に持った鐘を鳴らしてるんです。つまり、鐘を鳴らすことで「ゴミ収集車が来ましたよ」と家々に知らせている、ということですね。「へぇ、そんな合図があったのか」と新鮮な驚き。いつ頃までやってたんでしょうか。

この他にも、ニッポン放送のサテライトスタジオ(と、その周囲に群がる人達)や、銀座松坂屋、首都高速(渋谷)等が映し出されていて...観ていて飽きない作品。
ちなみに...道子の友達のエリ子役で出演してる「太田雅子」というのが、梶芽衣子の本名だというのを始めて知りました...どーりで梶芽衣子の名前が見当たらなかったわけです。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

comment

Secret

この映画は観てませんが、当時リヤカーを引いて鐘を鳴らしながらのゴミ屋さんなら見た記憶があります。
焼き芋屋さんもリヤカーでの時代は鐘が合図でしたね。
チックタックはやはり当時の人気番組「大正テレビ寄席」でブレイクしていたコンビでした。ボケでない人が美男子でテレビ受けもしていたのでしょう。

ジェロームさん

ジェロームさん、こんにちは。

リヤカーや大八車のゴミ収集...という風景は写真で見た憶えがあるのですが、所謂ゴミ収集車の横でいかりや長介が鐘を鳴らしていたのが新鮮で...
しかも、焼き芋屋さんも鐘を鳴らしていたとは、初めて知りました。考えてみれば...私が物心ついた頃には、物売りの合図といえば「豆腐屋さんの笛?ラッパ?」ぐらいだったと思うんです。

大正テレビ寄席!
是非観てみたい番組の一つなんですよねぇ。なるほど、そこからブレイクしたんですね。

いつもいつも、情報をありがとうございます!!

「エースコックの焼きワンタン」

この映画の製作中の頃、僕は「そっくりショー」のスポンサー担当の若者でした。
が、>>出場者席のバックには「エースコックの焼きワンタン」<<っと、書かれていたらしですが、エースコックは「焼きワンタン」と言う商品は在りませんでした。
ひょっとして「焼きタンメン」ではなかったですか?
「焼きタンメン」なら昭和41年頃、新発売した焼きそば物です。都はるみがCMソングを歌って、顔出ししました。
失礼しました。懐かしかったもので…お邪魔さま。

Re: 「エースコックの焼きワンタン」

木村太郎さん、こんばんわ。
コメントを頂いときながら、こんなにも返事が遅くなってすみません。


> この映画の製作中の頃、僕は「そっくりショー」のスポンサー担当の若者でした。

!ってそれはすごいです。
それでは、まったくの当事者ということですね!

> エースコックは「焼きワンタン」と言う商品は在りませんでした。
> ひょっとして「焼きタンメン」ではなかったですか?

そうですか...見間違えたのかもしれません。
焼きタンメンなんですね。
ん~、なんか貴重なご指摘で霧が晴れたような気分です。

当時をご存知の方からの貴重な情報、ありがとうございます。
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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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