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三人娘乾杯!(1962年)~お茶の水・上野...~

昭和37(1962)年に公開された、松竹制作による作品。
出演は鰐淵晴子・倍賞千恵子・高峰三枝子・岩下志麻他、監督は番匠義彰。

医大生の愛子(鰐淵)は、助教授の小松(川津祐介)に惚れている。が...ある日、小松は偶然沢井(佐野周二)の手当てをしたことから知り合った沢井の娘澄子(岩下)に惚れる。一方、澄子には父親が勤める会社社長の息子修二(津川正彦)との縁談話が浮上。父親の定年後の処遇含みであるだけに澄子は悩む。そんな中、愛子は同級生(山本豊三・大泉滉)と小松を誘って(故郷である)小諸に向かう...が、そこで偶然に修二と出会い、ひょんなことから修二が澄子の縁談相手であることを知る。澄子は嫉妬心から修二に近づく...が、修二はお見通しで「乗っているように」見せかけていたものの、次第に2人は惹かれあい...小松と澄子も...とみんな丸く収まる、という内容。

てっきり「美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみ」による「例の」三人娘...かと思っていましたが、全然違いました。まさか、鰐淵晴子・岩下志麻・倍賞千恵子による「三人娘」だったとは...
ただ、画面にしばしば登場する風景・光景が「昭和30年代」を映し出していて、その意味では興味深い作品です。
愛子(鰐淵)が通い、小松(川津祐介)が助教授を務めている医大...大学周囲の風景を見る限り、東京医科歯科大学のようです。

御茶ノ水駅前にある、中央線を跨いでいる「お茶の水橋」が映し出されます。それとT字で交わる外堀通り...頻繁に都電が通過するのを見ることができます。「物心ついた頃には都電は荒川線のみ」という私からすると、やはり「東京都心の道路に路面電車が縦横無尽に走っている姿」は珍しくて仕方ありません。

お茶の水橋の反対側にある「聖橋」も登場します。愛子が歩いているところに、修二(津川)が車で偶然通りかかる...なんてシーン(だと思いますが)。2人が会話する遠方に「ニコライ堂」が見えます。それにしても...周囲に高い建物がないからなのか、走っている車が少ないからなのか...「あの」道路が非常に広く感じます。

上野駅が登場するシーンもあります。
現在では駅前には首都高速が通っていますが、この当時は首都高速は影も形もありません。とにかく広い!駅前広場という名に相応しい広さです。これが同じ上野駅前か...としばし呆然としてしまいます。

小松と澄子(岩下)が出会うきっかけとなる、澄子の父親(佐野)が倒れるのが、銀座にある屋上ビアガーデン。
「森永の地球儀」が大きく映し出され、そのままカメラがパーンして「ナショナル」の看板を画面一杯に映し出します。そのままカメラがパーンすると、その看板が屋上に設置されたもので、その設置されたビルの屋上にビアガーデンがある...ということが判明します。どの辺りにあるビルなのか...

その澄子の住んでいるのは東京郊外。
それは小田急SE3000系が走行するシーンから理解できます。場所は特定できませんが、代々木上原辺りでしょうか...
さて、ここに映る小田急SEは例の「チャイム(もしくはオルゴール)」を流しながら通過していきます。小田急ロマンスカーが走行時にチャイムを鳴らしていた...というのは有名な話ですが、これも私が物心ついた頃には「過去のもの」になっていました。調べてみると...廃止されたのは昭和47(1972)年夏だそうで...もう少し頑張ってくれていれば...残念。
ちなみに、廃止理由は「騒音公害」ということで、沿線に住むイギリス人教師が小田急にクレームをつけたことが理由だそうで...


このような何気ない作品に、当時の何気ない風景が映し出されているわけで...興味深い。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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小田急ロマンスカー

小田急の線路沿いに住んでいましたから当時のロマンスカーのポピポピ-が聴こえると
子供も大人も家から飛び出して観にいったものです。

Re: 小田急ロマンスカー

ジェロームさん。

そーだったんですね!
当時の映画やテレビドラマ登場時に聞く限り、結構「おしゃれ」でありながら「のどか」という感じでいいですよね。いつも貴重な当時の情報、ありがとうございます!
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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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