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緊急指令10-4・10-10(1972年)

昭和47(1972)年にNET(現テレビ朝日)系で放映された、円谷プロダクション制作による特撮ドラマ。出演は黒沢年男・水木襄・池田駿介・牧れい他、監督は本多猪四郎・上野英隆他。

大学教授の毛利(黒沢)が設立した無線愛好家グループ「毛利チーム」が、無線で知らされる「各地の無線愛好家達が遭遇する様々な事件」について調査する。事件によっては謎を解明するだでなく、毛利が発明した秘密兵器を使用して怪獣を倒したり、事件に対処したりする...という内容。全26話(30分番組)。

円谷プロダクション制作の特撮ドラマ...とはいっても「ヒーローもの」ではなく、世の中に起こる様々な事件に対応していく...という点では「怪奇大作戦 」の延長線上にある作品と言えます。しかしながら、この作品の特徴であり、時代を感じさせてくれるポイントは「CB無線」が作品の柱になっている...という点です。

この点だけでも充分に時代を感じさせてくれます。
また、この作品が私が生まれた年に放映されていたということに軽い眩暈を覚えます。
これだけ携帯電話が普及した現在の目から見ると、「無線でやり取りをする」という行為に(いい意味での)違和感を感じます。平成生まれの若い人達が観たら「なんのこっちゃ?」という感じなんでしょうね。それよりも、設定自体を理解できるのか...気になるところです。

一方...昭和30~40年代の映画・TV番組をチェックし続けていると、通信手段の変遷を確認することができて興味深い。以前取り上げた「キューポラのある街」では、当時の若者達の間でブームだった「伝書鳩」が登場します。それから10年後の本作品では「CB無線」に主役が移り、現在では「携帯電話」が主役の座にいると...

伝書鳩 → CB無線 → 携帯電話 と並べてみると興味深い。

鳩は勿論生き物ですから、日々の世話が必要。命にも限りがあるし、リアルタイムでの交信は無理。
CB無線になって日々の鳩の世話から開放され、機械だから故障はあっても死ぬこともない。リアルタイムで交信できるようにもなった。しかし、近距離用音声通信のため、交信できる範囲が限られた。
そして携帯電話では、交信範囲の限界も解消された...と。ざっとこんな変遷を経てきたというこでしょう。

しかし、私の子供の頃には「無線愛好家」はいなかった記憶がありますから、昭和50年代中盤以降は既に下火になっていたんでしょうか。もしもそうだとしたら、このような設定での番組制作が成立したのは「まさにこの時期(昭和40年代中盤)しかなかった」とも言えますね。それは、ウルトラマンがバージョンアップしながらも「現在でも成立」していることを考えると十分に理解できます。

さて、本作品を放映していたのはNET(現テレビ朝日)。正式名称は「日本教育テレビ」。私が物心ついた頃には「テレビ朝日」でしたから、NETというのは違和感がありますね。
また...正式名称の通り、開局当初は「高校○○講座」といった、所謂NHK教育テレビで放映しているような番組を放映していた(というか、そのように義務付けられていた)という事実を知ったときは驚いたものです。昭和40年代前半くらいの新聞テレビ欄を調べてみると、平日午前中にそのような番組が並んでいるのを確認できて...大変興味深いです。
「日本教育テレビ」は本作品を通して、何を教育しようとしていたのか(そんなわけないか)...気になるところです。

theme : 懐かしいテレビ番組
genre : テレビ・ラジオ

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Author:padavona
昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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