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偽れる盛装(1951年)~京都と東京~

偽れる盛装偽れる盛装
(2007/03/23)
京マチ子・藤田泰子他

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昭和26(1951)年に公開された、大映制作による作品。
出演は京マチ子・藤田泰子・小林桂樹・瀧花久子他、監督は吉村公三郎。

君蝶(京)は祇園の凄腕芸者。金持男を虜にしては次々に乗り換えていく。その母親(瀧花)は昔妾となった旦那の恩を忘れられず、その息子から無心されると家を抵当に入れてまで金を工面したりする...そんな母親に君蝶は反発する。一方、妹妙子(藤田)は地味で市役所に勤めていて、同僚で祇園の料亭の一人息子である孝次(小林)と恋に落ちるが、孝次の母親千代(村田知栄子)は「格式が違い過ぎる」と反対。君蝶はそれが気に入らず、千代のパトロン伊勢浜(新藤英太郎)を誘惑して復讐。そんな中...君蝶に入れ揚げて会社の金を使い込んだあげく、会社をクビとなった山下(菅井)。君蝶を頼るも、君蝶は冷たくあしらう...それを恨まれ、後日君蝶は山下に刺される。そんなゴタゴタの中、妙子は孝次と東京に向かう決心をする...という内容。

祇園が舞台なだけに、当時の京都が思う存分に映し出されます。例えば...
京都市電。
妙子(藤田)は市役所に自転車で出勤するのですが、その時、大通りを市電と並走するシーンがあります。大通りと言えども、まだまだ車は少なかったんでしょう。でなければ、走行している市電のあんな近くを自転車で走れるわけないですもん。そして...こう見てみると、市電の存在感が大きい。これが時代が進むにつれて車が急増し、沿道にはビルが増え...路面電車が廃止される直前の写真・映像を見ると、存在感が確実に小さくなってるんですよね。

この作品では、京都市電の他路線と独立していた北野へ向かう「N電」も映し出されます。ナローゲージだったため、車両も他路線よりも小さい「2軸単車」。そのN電から千代(村田知栄子)が降りてくるシーンがあります。まるで明治時代かと錯覚するような車両で興味深い...

また、電車といえば「京阪電車」も映し出されます。三条付近でしょうか...鴨川沿いを走る京阪っていいんですよね。今は地下化されてしまったのが残念です。その京阪電車が走る築堤下の鴨川べりで妙子と孝次(小林)がキスをしたり、京阪電車の踏切で君蝶(京)が山下(菅井)に刺されたり、妙子と孝次が東京へ向かうラストシーンでも踏切が...と大活躍の京阪。

京都は昔からの建物が多く残る街で、そこが東京とは正反対ですよね。
東京は関東大震災・東京大空襲・東京オリンピックと、それこそ何回も破壊・再生を繰り返してきましたが、京都はそれこそ何百年もの間継続してきています。東京は(京都からすれば)ほんの数十年前にも関わらず、まったく違う顔をしていて...そこが個人的に興味深いんですよね。ただ、この作品を観ると、京都ってホント変わらないんだな...と思ってしまいます。勿論、高度成長期を通してビルが建ったりとか色々と変化してるんでしょうが、基本的な部分は一緒ですよね。対照的な存在ですね。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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