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鎮花祭(1960年)~生コマーシャル~

昭和35(1960)年に公開された、大映制作による作品。
出演は、若尾文子・川崎敬三・根上淳・本郷功次郎他。監督は瑞穂晴海。

復員兵あがりで神経を病む夫(根上)と結婚した妻は、夫婦生活を拒んだことから夫にDVを受ける。根上の妹であり、妻の学生時代からの友人である若尾が、妻の味方となり色々と面倒をみる。しかし、根上が妻以外の女性を妊娠させたり、若尾の男性関係に対する必要以上な行動により、結局は妻と若尾が家を出て行く...という内容。

作品自体は、結構シリアスな人間ドラマだったりするのですが、そんなシリアスな内容とは関係なく、私が惹かれたシーンがいきなり冒頭に出てきました!
この作品での若尾の役どころは、当時としてはドライな性格の現代っ娘。職業もCMタレントとして描かれています。作品中では「コマーシャルガール」と言われています。この言い方、時代を感じます。昭和35(1960)年といえば、テレビ本放送がスタートして7年目。主役が現代っ娘なだけに、最先端の職場で...と考えられたのでしょう。今ならIT業界とか?でしょうかね。

で、冒頭のシーンです。
テレビ局のスタジオで、生コマーシャルを撮影しているところを映し出しています。紹介されている商品は「ナショナル洗濯機」、紹介しているのが泉大助です。

生コマーシャルといえば、私が物心ついた頃は「3時のあなた」や「3時にあいましょう」といったワイドショーで流れていたのを憶えています。勿論、今でも生コマーシャルは存在しています。

しかし、昭和30年代は今からは考えられないほど、生コマーシャルはCMの中心的存在でした。当時は、CM専属タレントが広告主と契約をして(その会社の)商品を宣伝していました。
で、泉大助は松下電器と契約していた方で、CMタレントの代表的存在でした。

CMは、映画・TVドラマといった映像の中でも最も時代を感じさせてくれるモノである、と個人的には考えています。ですから、あの時代のCMを観ていると、ホント楽しくて仕方ありません。
しかしながら、当時の生コマーシャルは「生」だけあって、その映像はなかなか観る機会がありません(見せてあげるよ、という方がいらっしゃれば是非お願いしたいです)。

それが!この作品の冒頭で、泉大助がナショナル洗濯機を紹介している場面を見ることができるのです!勿論、映画用に撮影されたモノですから、純粋に「生コマーシャル」ではないのですが、その雰囲気は充分に感じ取ることができます。

もう、これだけでも、この作品を観る価値があろうと言うものです。

ちなみに、作品中では「コマーシャルガール」になった若尾がやる生コマーシャルも出てきます。
そこで紹介しているのは「電化ホーム炬燵」と「人工頭脳テレビ」でした。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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