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花ひらく娘たち(1969年)~映画業界とテレビ業界~

昭和44(1969)年に公開された、日活制作による作品。
出演は吉永小百合・浜田光夫・和泉雅子・杉良太郎・渡哲也他、監督は斎藤武市。

柿崎家は4人兄弟。長女の民子(吉永)は地味で大人しいが、次女の加奈子(和泉)は活発でボーイッシュ。そんな2人に見合いをさせようと画策する弟達は、それぞれクラスメートの女子の兄を紹介しようとする...も、柿崎家で偶然に会ったその兄達、一雄(浜田)と忠吉(杉)は高校の同級生。民子・加奈子・一雄・忠吉は仲良くなるが、父親(宇野重吉)が倒れた一雄は、先が短いことを悟って民子にプロポーズ。民子もOKする。その後、母親の浮気を知った一雄が酒浸りになったり、バーの信次(渡)が民子に惚れたり...と色々起こるが、最後は4人とも丸く収まる、という内容。

日活お得意の吉永・浜田コンビ...に和泉雅子・杉良太郎・渡哲也まで動員した、ある種「日活若手」オールスターキャストってとこでしょうか。日活に限らず、当時の邦画界は観客動員数が「右肩下がり」の時代ですから、吉永・浜田コンビだけでは集客できなかった...ってことでしょう。
しかも、話の筋と関係もなく「ピンキーとキラーズ」まで出しちゃってますからね。いかに、日活が観客動員を図ろうと躍起になっていたかが垣間見れます。

そのピンキラ...勿論演技なんてすることもなく、当然ながら歌うシーンのみ。スタジオで歌っている姿がパーンすると、テレビ画面に映るピンキラの姿に...確か、そのテレビが喫茶店にあって、それを見た加奈子(和泉)が「あっ、ピンキラだ」なんて言う...もう「とってつけた」ように。
公開当時、「ピンキラが出てる!」ってことで、ピンキラ目当てに映画館に足を運んだ人達っていたんでしょうか?「ピンキラ効果」がどの程度あったのか、気になるところです。

また...この作品には民子(吉永)・加奈子(和泉)の弟役として沖雅也が、一雄(浜田)の妹役として川口晶が出演してます。なんか、この2人が画面上にいると「70年代のテレビドラマ」にしか見えないのは何故なんでしょう。それだけ「70年代のテレビドラマには欠かせない存在だった」ということでしょうが、どーしても、川口晶の傍らから「石立鉄男が登場するよう」で気が気でなりません。
このように見ると...観客動員低下に歯止めをかけるべく、吉永・浜田コンビにプラスして和泉雅子・杉良太郎・渡哲也まで総動員...しなくてはならなかった映画界。それを凌駕したテレビ界、その70年代のドラマ作品に多数出演することになる沖・川口。この翌年から70年代になるのですが、70年代の映画界とテレビ界の対比を象徴するようで、なんか興味深い。

興味深いと言えば、この作品の舞台となっているのが静岡。
ということで、当時の静岡鉄道の姿が頻繁に映し出されます。静岡鉄道は新静岡~新清水間を結ぶ中小私鉄ですが、今でも頑張っています。当時から自社オリジナル車両を製造したり、地方中小私鉄としては早い時期にステンレス車両を導入したり...と革新的な地方私鉄として知られています。
当然ながら東京でロケされる作品が多い中、昭和40年代前半の「静岡鉄道」という「一地方中小私鉄」の姿を確認できるのは貴重ではないでしょうか。写真では確認できますが、なかなか映像で確認することはできませんからね。個人的には「これ」だけでも得した気分になっちゃいました。



theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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