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女の顔(1971年) ~地名殺し~

昭和46年(1971)に東京12チャンネル(現テレビ東京)にて放映された作品。
主演は宇津宮雅代...としか分かりません。3年前にCSで放映されてたのですが...
Wikipediaの宇津宮雅代の項目にある「出演作」にさえ記載されていません。
唯一、テレビ東京の項目にある下記の一文にさりげなく番組名が出てくるのみです。

「1970年代には『女の顔』や『出発進行!』に代表される連続ホームドラマや『大江戸捜査網』『絵島生島』『蛇姫様』(以上時代劇)、『プレイガール』『ハレンチ学園』(以上アダルト系ドラマ)、『純愛山河・愛と誠』(異色学園ドラマ)、『ワン・ツー・アタック』『レッツ・ゴー・ミュンヘン』(以上スポ根系ドラマ)など後発局故のハンデを感じさせない意欲的な作品も登場している。」

しかし、私にとっては大変印象深いシーンがあったのです
それは確か第1話でした。

宇津宮がある家で住込みのお手伝いさんとして働くために上京します。そこに映し出されるのは新宿や代々木八幡だったりします(確か...)。最寄駅の代々木八幡(確か...)まで来たはいいけど、なかなか目指す家を見つけることができないため、近所の人に道を尋ねます。「ここに行きたいんですが」と言ったかは定かではありませんが、手に持っている(住所の書いてある)メモを見せながら。
そこで、道を訊かれた人は丁寧に教えながらも、ぼやきます。

「あ~地番変更なんてバカなことをするから、昔の町名が通用しない」

昭和37(1962)年に制定された「住居表示に関する法律」。
それまでの分かりづらくありまいだった町名を分かりやすく住居表示化して、郵便物を配達しやすくしよう、との目的で施行された法律です。京都市を除いた政令指定都市で実施されました。
東京都では、全面積の56%が5年間で住居表示化されました。つまり「地番変更」になったということです。しかし、これによって、それまでの歴史ある地名や町名が多数消滅してしまったため「地名殺し」とも言われています。実際、住民の反対運動により、新宿区の一部では旧町名が変更されずに今でも残っています。

ちなみに、私は生まれも育ちも杉並区なのですが、実家の近くに「成田東」と「成田西」という地名があります。これは、昔からあった「成宗」と「田端」という地名が、上記法律によって各々の頭文字をとって「成田」とされ、東側を「成田東(一丁目~五丁目)」、西側を「成田西(一丁目~四丁目)」としたものです。これを見ても、歴史も何も考えずにいかにシステマティックに「地番変更」されたかが分かろうというものです。さすが「地名殺し」。

昭和47(1972)年生まれの私からすると、自分が住んでいた場所の地名・町名が、歴史性のない地名にいきなり「じゃ、明日からコレですから」みたいに変更されるというのは、想像しづらい面があります。
一つの歴史的事実として「こうゆうことがありました」と本などで読むと、「そうゆうことがあったんだ」と認識するだけですが、当時のドラマ内で発せられる何気ない台詞を聞くと、急にリアルに感じられるわけです。
しかも、それが私が生まれる前年だったことを考えると、自分が思っている以上に昔のことではないこともあって、より一層リアルに響きます。


※参考資料 Wikipedia
        「私設東京繁盛記」ちくま文庫


theme : 懐かしいテレビ番組
genre : テレビ・ラジオ

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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