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歌う不夜城(1957年)~第一京浜と死語~

昭和32(1957)年に公開された、東宝制作による作品。
出演は江利チエミ・雪村いづみ・宝田明・久保明他、監督は瑞穂春海。

ハル子(江利)とアキ子(雪村)は劇場で踊り子として頑張っている。が、会社重役をしているハル子の父(若原雅夫)は大反対。ミュージカルショウの主役をアキ子からハル子に変更させ、新聞各紙にレビューでハル子を貶すように仕向ける...ものの、逆に新聞はハル子を絶賛する。しかし、主役は元々はアキ子だったことを偶然知ったハル子は、次回のショウを仮病を使ってアキ子へ譲る。しかも、ハル子は踊り子をやめることも考える...も、周囲の協力によって全てが丸く収まる...という内容。

三人娘のうち、美空ひばりを除いた2人をメインとしたミュージカル映画。日劇では実際にショウとしての興業もあったとのことです。東宝スター総出演!ということで、越路吹雪・小坂一也・池部良も出演。ただ、小坂一也のバックにある書割がかなーりしょぼかったり、池部良に台詞があるわけでもなく黙々と踊る姿に眩暈が...ということは言えません。設定上、劇場内のシーンが多いのですが、それでもロケされているシーンでは、バックに映し出される当時の風景に反応してしまいます。
ハル子(江利)とアキ子(雪村)が、男性に横浜まで自動車に乗せてもらうシーンがあります。
乗せてもらう自動車もそうですが、道路に走っている自動車の大半が外車...まだまだ「国産車は先」という時代ですから当然の図なのですが、時代を感じますね。というか、和製ミュージカル劇でありながらも英詞で歌われる曲もあるので、外車も含めて、何か一種「日本ぽくない」雰囲気も漂います。

それはそうと、劇場前の道路...自動車に乗り込もうとするシーン。反対車線には小田急のボンネットバスが映し出されます。そして、3人は第一京浜(劇中では「京浜国道」と言ってます)で横浜へ向かうのですが...他に走行している車が少ないばかりでなく、沿道にある建物の軒先が低いこと、低いこと。とにかく空が広いんですよね。また、道路の舗装も完全ではないのか、甘いのか、なーんか埃っぽそう。で、途中でガソリンスタンドに寄るんですが、「Mobil」ではなくて「モービルガス」と片仮名書きの看板が見えます。

また、かなりの速度で走る自動車の後部座席に座る江利・雪村が、運転する男性のことを話してるシーン。「太陽族かしら」「太陽族よっ」と...無軌道な若者に対する言葉として「太陽族」が流行語になった時代ですからね。また、別のシーンでは「アプレ娘」なんて言葉も飛び出します。確か...昭和47(1972)年に放映された「飛び出せ青春」で、ベテラン女教師がある生徒についての「アプレ」という発言について、穂積隆信と柳生博が「古っ!」という反応したシーンがありました。10年くらい前に観た時はその意味が分からなかったのを思い出します。「アプレゲール」なんて言葉すら知りませんでしたし...とすると、昭和40年代には死語となってたんでしょうか、アプレは。

ま、色々と時代を感じるシーンが多くて楽しめる作品でした。最も時代を感じられたのは「総天然色映画」のあのカラー質感ですかね...

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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