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あゝ青春の胸の血は(1964年)~戸田橋~

昭和39(1964)年に公開された、日活制作の作品。
出演は山内賢・泉雅子・舟木一夫・東野英治郎他、監督は森永健次郎。

大学のボート部員である邦夫(山内)は、練習場の近くで友子(泉)と出会う。友子は近くの玩具工場で働いていて、邦夫とは身分(住む世界)が違うのだが、邦夫は徐々に友子に惹かれていく。友子は不良上がりであることを隠しながらもデートしたりする...が、邦夫は友子の以前の不良仲間から彼女の過去を知ることになって悩む。その後、友子は工場での盗難事件の嫌疑で馘になったり、邦夫の父親(東野)が金銭で彼女と別れさせようとしたり...と色々なことが起こるものの、二人の愛の力は大きく、最後は丸くおさまる...と。

山内・泉コンビによる青春歌謡ドラマです。当時の日活における「青春路線(と言っていいのかな)」では吉永小百合・浜田光夫コンビが有名ですが、このコンビも「いい線」いってたんじゃないでしょうか?前回・前々回で取り上げた「二人の銀座」では、二人が歌った同名主題歌がヒットしたぐらいですし。
さて、この作品は歌謡ドラマということで、舟木一夫がちょこっと絡んでいます。こーゆーの多いですよね、舟木一夫は。本作品ではクリーニング屋ですが、吉永・浜田コンビ主演の作品では中華料理屋だったですね。で、お約束ということで劇中で唐突に歌いだすんですよね...今の目から観ると違和感がありますが、当時は歌うシーンだとファンは「ステキ!」なんて感じだったんでしょうか?
この作品、山内演じる役が「大学生でボート部」ってことで、戸田でロケされてます。ま、ボートって言えば戸田ですよね。同年に開催された「東京オリンピック」ボート競技も戸田で実施されてます。もしかしたら...それに関係あるんでしょうか。「よし!いい機会だから、ボート競技をアピールしよう」とか、「この機会に是非ボート競技で作品制作をお願いします」みたいな。

戸田でロケされているということで、戸田橋が何度も映し出されます。画面では片側1車線で、車が通れば砂埃が立つような橋なんですが、現在では片側2車線ずつに拡幅されているばかりか、橋に平行して新幹線・埼京線が走ってますから、本当に隔世の感があって興味深いですね。
作品の中では、泉雅子が山内賢に向かって「川のあっちとこっちじゃ住む世界が違うんだよ」と言うシーンがあります。ボートをやっている大学生のお坊ちゃんと、町工場で働く女工(なんて死語ですね)とでは身分違いだ...ということなんですが、地図を見てみると「ボートコース」が戸田市側にあるので、泉雅子が働いている町工場は板橋区側にあった、ということか...と妙に納得してみたりしてます。ここから少し下流に向かうと、吉永小百合主演の「キューポラのある街」の舞台だった川口市で、同じように川の「こっちとあっち」の対比がなされてたと思うんですが...記憶が曖昧ではっきりしてません。
ま、いずれにしても、今では「川のこっちもあっち」も一緒ですからね。バンバン高層マンションが建って、都内通勤者のベットタウンですし。

二人がデートするシーンでは、歩く二人のバックに「志村銀座」なんて看板が確認できます。一番、商店街が元気だった頃ですね。地元からすれば「志村銀座」に行けば「何でも揃う」という感じだったんでしょうか...また、現在の都営三田線の建設に先立って廃止された「都電」の姿もチラッと見ることができます。

東京の東側・西側は良く取り上げられますが、今回は東京の北側...の当時の姿が観ることができる作品で、別の意味で興味深かったですね。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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