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風車のある街(1966年)~タイアップ他~

昭和41(1966)年に公開された、日活制作による作品。
出演は吉永小百合・浜田光夫・芦川いづみ他、監督は森永健次郎。

日活が数多く残した、「吉永・浜田コンビ」による純愛路線の一本。短大を卒業して保母となったまり子(吉永)と、オランダの工学大学へ留学するための旅費を稼ぐために建設現場で働く石倉(浜田)。ひょんなことで知り合うのだが、まり子には婚約者がいる。まり子は石倉と出会った当初は「ずうずしい」としか思っていなかったが、石倉が子供好きであることや、干拓技術を学ぶためにオランダ留学を目指すひたむきさに心惹かれる。石倉がオランダへ渡った直後、まり子もミュンヘンで開催される「国際保育学会」に参加するチャンスを得る。学会参加後、オランダで石倉と再会して愛を誓う...が、まり子の婚約者もオランダにやってくる。石倉はまり子に疑念を持ったり、その婚約者が事故を起こしたり...と色々なことが起こる中で、石倉は自分から身を引く...が、まり子は石倉を選ぶ...という内容。

他の吉永・浜田コンビ作品同様、本作品も予定調和的に進むので、じっくりと背景等を観察することができます。
まず興味惹かれたのは、浜田演じる青年がオランダ留学する目的です。それは「干拓技術を身につける」ためなんですね。吉永に対して「干拓について」熱く語る場面がありますが、その内容には驚きました。「今、東京では住宅を持ちたくても土地がなくて持てない人が多い。東京湾を全部干拓すれば、広大な土地ができるんだ!すごいだろ?」というような主旨のことを言うのです。東京湾の入口を堰き止めて...みたいな乱暴なことも言っています。
東京湾は江戸時代から徐々に埋め立てられてきたのは事実で、今の日比谷辺りが昔は波打ち際だった...なんて信じられない人も多いのではないでしょうか?戦後は、夢の島とかお台場とか...実際、土地が拡大して宅地も拡大したのでしょう。それにしても、東京湾を全部干拓しよう...というのは如何なものか、という感じです。でも、当時は実際にそう考えられても不思議じゃないとも思うんですね。戦後はずっと「住宅不足」が社会問題となってましたし、「これで住宅問題も解決だ!」なんて感じだったんでしょうから。ま、これ(東京湾全部干拓)を考えた人は確実に「東京生まれではない人」でしょう。東京の人間じゃないからこそ、そんな大それたことを考えることができるんですよ。

また、この作品...タイアップなんでしょうか?あからさまに出てきて笑えます。ま、オランダロケということで「KLM」がタイアップとなるのは理解できますし、そのスチュワーデスの芦川いづみが「新婚旅行はKLMで!」と言うのもご愛嬌。
でも、吉永・浜田・芦川の三人が当地の「チーズ祭り」に訪れる場面は笑えます。様々なチーズが売られている中、浜田が吉永に「これはゴーダチーズ」と言うと、すかさず芦川が言います「森永ねっ」と。ゴーダチーズを食べてみよう...ということで、三人が露天で買ったチーズを食べる時、芦川がもう一回「森永ね」と言った直後、オランダ人のおじいさんが「森永チーズ」と思われるパッケージを持ちながら「モリナガ」と言う...く、くどい。どんだけ「森永」なんだ、という感じです。これくらい、当時は普通だったんでしょうか?昭和40年代のTVドラマだと(今でもそうかも知れませんが)、地方ロケの際に「○○観光ホテル」とかガンガン映し出される...とか、かの「ワイルドセブン(昭和47年)」では「Mobil」のロゴがいたるところに出てくる..なんてのは良く見られますが、食品関係は初見だったので興味深かったですね。

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theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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Author:padavona
昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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