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こゝから始まる(1965年)~後楽園?他~

昭和40(1965)年に公開された、東宝制作による作品。
出演は星由里子・司葉子・団令子・三益愛子・夏木陽介他、監督は坪島孝。

小学校の先生をしている都(星)は、四人姉妹の末っ子。年頃ではあるが独身主義を貫いており、母親(三益)が結婚を勧めるも耳を貸さない。というのも、既に結婚している三人の姉達(司・団・村松英子)が、それぞれ結婚生活に満足していない姿を見ているため。そんな中で母親は、自分の勤める会社の若手社員である熊本(夏木)を都と引き合わせようとする。熊本は都に一目惚れして猛アタックするが...そんな時、三人の姉達が各々の理由で家を飛び出して実家に戻ってくる。結局、三人の姉達とその夫(小泉博・宝田明・佐藤充)、都と熊本、母親が一堂に会して喧喧諤諤。が、たまりかねた母親が愛想を尽かして「再婚する!」と出て行ってしまうことで、三人の姉達は正気に戻り仲直り。勿論、都と熊本も...と言う内容。

ホームコメディといったタッチで、肩肘張らずに観ることができます。ということは、バックに映る当時の風景もしっかり観察できるということです。いくつか興味深い風景を見ることができます。
物語中盤、当時の渋谷駅近く、並木橋辺りが映し出されるシーンが出てきます。
新聞記者である次女の夫(宝田明)が、事件現場で取材しているシーン。事件現場の周囲にパトカーが停まっていたり、人だかりができている...その上を走る高架線に、今まさに渋谷駅に到着しようとする東急5000系を見ることができます。そして、渋谷川に掛かる橋の上で、団令子と宝田明が話をするシーンも出てきます。この辺りの景色は基本的にそんなに今と変わりがないと思いますが、2人の向こう側に見える明治通り...車の通行量が少なくて時代を感じます。

また、星由里子と夏木陽介が出会うボーリング場。その帰り、最寄駅のホームが映し出されます。電車が進入してこないので確定はできませんが、(パっと見た限り)架線が張られていないこと、軌間(線路幅)、ホームの先に左側へ留置線が延びていることから...丸の内線の後楽園駅だろうと推察できます。ということは、線路の向こうに見える森は小石川後楽園なんですね。その森の向こう側には、今だと首都高やビル郡が見えるのでしょうが、ここで見ることができるのは、緑と空だけです。「ここはどこの郊外だ?」といった感じでいいですね、「当時はこんなふうに見えてたんだな」と。

物語終盤、星由里子の教え子で、彼女に母親に似た愛情を寄せる小学生...彼が転校するため、父親とバスに乗っていくシーンがあります。バス停で待っているところに走ってくるのが、京王のボンネットバス...時代を感じます。また、バスを見送る星由里子と夏木陽介が立っている道路...2人の左手には真新しい鉄筋コンクリートの団地が、右手には木造平屋建ての住宅郡が映し出されます。道路を境にして対照的な雰囲気で興味深いですね。昔ながらの木造平屋の長屋の時代ではなく、これからは鉄筋コンクリートで建てられた団地の時代ですよ、と言ってるような感じで...

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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