FC2ブログ

おひかえあそばせ(1971年)~新宿西口・着物~

おひかえあそばせ DVD-BOXおひかえあそばせ DVD-BOX
(2003/06/25)
石立鉄男・大坂志郎他

商品詳細を見る

昭和46(1971)年に日本テレビ系で放映された、ユニオン映画製作の作品。
出演は石立鉄男・大坂志郎・宮本信子・岡田可愛・富士真奈美他。

6人の娘を持つ池西(大坂)は定年退職の日、部下から紹介された初老男性(十朱久雄)から「フランスに移住するから...」と格安で一軒家を(退職金で)購入する。が、「薫という子供の部屋だけはそのままに」というのが格安である条件だったが、引っ越してみると「薫」というのは娘ではなく息子(石立)であることが判明して大騒ぎに...という内容。

昭和52(1977)年の「気まぐれ本格派」まで続く、いわゆる「石立ドラマ」の第一弾...っていうのはさっき知りましたが、第1話から興味深いシーンが多くて楽しませてくれます。
まず...父親(大坂)が定年退職の日、次女(宮本)が車で会社近くまで送るシーン。場所は新宿。現在、新宿駅西口のロータリーから都庁へ向けて走っている「中央通り」が映し出されます。カメラは新宿駅を背にして、中央通りを現在の都庁方面へ向けられています。当時は京王プラザホテルが開業したばかりで、他には高層ビルはまだ一つも建っていない時代。今であれば、バックに都庁を始めとする高層ビル群が映し出されるのでしょうが、この映像には空しか映っていません。そう、空以外はなにもないのです。
昭和30~40年代の新宿西口一帯は、淀橋浄水場が埋め立てられて一面の原っぱだった...という写真は、当時の東京を記録した写真集でもよく見られますし、昭和40年代の映画・TVドラマ等でもよくロケ地として使用されているのを見ることができます。それらはビル上階から撮影された俯瞰写真だっり、あくまで「原っぱ」での格闘シーンだったりします。しかし、このシーンのように、人の目の高さで中央通りから現都庁方面を望む...というのは、何か新鮮です。「当時はこのように見えたんだな」と。

また...長女である富士真奈美が常に着物を着ている、ということに気付きます。全話を観ていないので「常に」ではないかもしれませんが、着物を着ている割合はかなり高いのではないか...と思います。昭和30年代の東京を記録した写真集を見ていると、確かに、日常的に着物を着ている女性比率が高いんですよね。勿論、若い女性は洋服比率が高いのですが、既婚者や子供連れの女性では着物比率が高いことが分かります。
この作品では、長女(富士)が6人姉妹のうち唯一の既婚者で、年齢は30代前半の設定。次女(宮本)が「(自分の年齢は)27歳」と発言するシーンがあることを考慮すると、当時でも30代以上や既婚者は着物を着る習慣が残っていた、ということなんでしょうか?
高度経済成長期を象徴する「東京オリンピック」と「大阪万博」を経て、ほぼ現在の生活(衣食住)に通じるスタイルが出揃ってきた...(という印象を私が持つ)当時でも、30代女性(の全部と言わないまでも)が着物を着て生活していた..というのは驚きです。.日常的に着物を着て生活している...なんて、遠い昔のことのように思っていましたが、私が生まれた昭和40年代後半にも「それがあった」ということは、「そんなに昔のことでもないんだな」って感じがしますね。

theme : 懐かしいテレビ番組
genre : テレビ・ラジオ

comment

Secret

同じ頃の新宿駅前が登場する映画では、寺山修司の「田園に死す」なんかも思い出しますね。

“東京都新宿区 字 恐山”
あのラストシーンには驚きました。

uvatamaさん

「田園に死す」は当時のリアルな新宿が垣間見えて、すごーく興味深いですよね。今と違って、なんか生臭いというか異常なエネルギーに満ち溢れているというか...今では、都知事の「歌舞伎町を明るく清潔な繁華街にしよう」ですからねぇ。繁華街は猥雑だからこそ繁華街なのに...
アクセス数
ブログ内検索
プロフィール

padavona

Author:padavona
昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

ブログランキング

FC2Blog Ranking

QRコード
QRコード
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
リンク  ご自由にどうぞ!