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影なき声(1958年)その1~東京の郡~

昭和33(1958)年に公開された、日活制作による作品。
出演者は南田洋子・二谷英明・宍戸錠・芦田伸介他、監督は鈴木清順。

松本清張の原作「声」を映画化したサスペンス作品。現在は結婚している女性(南田)は、まだ勤めていた3年前に間違い電話をかけた際、たまたま殺人犯人の声を聞いてしまう。そして、夫の上司である社長(宍戸)の声がそれに酷似していることを知る。しかし宍戸は殺されてしまい、その疑いが夫にかけられる。南田は夫の無実を信じ、勤めていた新聞社の記者(二谷)と真犯人を探す...という内容。

しかし...内容以上に私が注目したのは、舞台の一つが小平だった、ということです。
宍戸が殺された事件を報じるラジオのニュースが「北多摩郡小平町で...」とアナウンスされているのを観て、「お!」と反応してしまいました。

よく、東京都下の多摩地域を「三多摩」なんて言ったりしますが、今の10代・20代で「なんで三多摩と呼ぶのか」知っている人っているんでしょうか?私が属する30代でも少ないのではないでしょうか?
この作品が公開された昭和33(1958)年時点では、東京23区以西は武蔵野市・三鷹市・立川市・町田市・八王子市を除いた地域が「北多摩郡・南多摩郡・西多摩郡」だったんですね。

調べてみると、北多摩郡は昭和45(1970)年に、南多摩郡は昭和46(1971)年に消滅していまして、現在残っているのは西多摩郡のみになります。私が生まれる時には西多摩郡だけが郡部だったわけです。つまり、私からすると「郡は東京の最も西側にある」という感覚なんです。
ですから...杉並生まれの私からは「そんなに遠くない地域」である、中央線・西武線・京王線沿線が郡部だったというのは「遥か遠い昔」の印象が強いので、私が生まれる直前まで多摩・稲城・村山地区が郡部だったという事実は、何か「変な感じ」を受けます。
「北多摩郡小平町...」なんて言われると、何かすごく遠ーい場所を想像してしまいますが、たかだか電車で新宿から30分なんですよね。

当時を知っている方々からすれば「当り前じゃないか」と思われるでしょうが、私からするとそうではないんですよね。でも、それが個人的に楽しかったりするんです。

時代劇だと、服装や背景を「今とはまったく別の世界」として観るのですが、昭和30~40年代の映像だと「今とつながる部分があり」ながらも、「今ではまったく見ることができなくなった部分もある」ため、不思議な感覚に陥ることになって...楽しいんですね。
今の10代の人達からしたら昭和30~40年代の映像って、私が時代劇を観るように「まったく別世界」のものとして観るんでしょうね。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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