FC2ブログ

結婚の条件(1963年)

1963(昭和38)年に公開された、日活制作による作品。
出演は浅丘ルリ子・二谷英明・南田洋子他、監督は斎藤武市。

姉夫婦と一緒に住んでいるまひる(浅丘)は、丸の内の会社に勤めるタイピスト。その美貌から、会社の同僚である矢貝(小高雄二)・義兄史郎(二谷)の部下である三好(山田吾一)より相次いで好意を寄せられる。ある日、残業で遅く会社を出たまひるは、史郎に似た男が(姉ではない)女性と歩いているのを見かける。早速、三好に相談したところ、三好が行きつけのバーのマダム(奈良岡朋子)から耳にした、史郎と瑛子(桂木洋子)という女性についての話を聞く。まひると三好は、2人が落ち合うと考えた東京駅で待ち伏せ、4人で話し合うことに...事態は大事にならずに済んだのだが、なぜか瑛子に親近感を抱くまひる。姉夫婦が海外勤務になったタイミングで、瑛子に矢貝・三好のことなどを相談するようになり...という内容。

浅丘ルリ子を軸に、二谷英明らが脇を固める恋愛映画。主人公である浅丘ルリ子をめぐる結婚話に二谷英明演じる義兄の不倫問題が絡むことで、単なる恋愛モノで終わらない作品となっている。そして...当時23歳、大人の女性へと変わりつつある浅丘ルリ子の美しさが目立つ作品。そんな中にも当時の光景を垣間見ることができて興味深い。


まひる(浅丘)はタイプライターとして会社に勤めている。その会社があるのが丸の内という設定。
そのため、当時の東京駅(丸の内口)が映し出される。丸みを帯びた車体の当時の都バス・東急バスも時代を感じさせるが、やはり、当たり前のように都電が走っている姿は興味深い。現在の荒川線以外が全廃された年に生まれた私からすると、都内中心部を路面電車が走っている光景というのは、奇妙なものに思えて仕方がない。


まひるが姉夫婦(南田洋子・二谷英明)と住んでいる家に帰宅する場面。

最寄り駅の改札を出て階段を下りてくるその駅は...井の頭線の高井戸駅。
築堤を登り、道路を跨ぐ形でホームがあるのは現在と変わりない。が、跨いでいる道路は環八として拡幅される前であり、とにかく道路幅が狭い。自動車の往来が終日絶えない現在の環八など、到底想像できない光景。ただ、今作品公開から10年前後で現在の姿になったことを考えると、高度経済成長が東京を「いかに短期間で変貌させた」かが分かる、興味深いシーンでもある。

まひると義兄の史郎(二谷)が出勤時に駅まで歩いている場面もあるが、これがもし高井戸駅周辺で撮影されたとすれば...周囲には高い建物もなく、緑が多く空が広いことには驚かされる。まだ、十分に高井戸が「郊外」だったことが伺いしれる。


会社での昼休みのシーン。
やはり、会社屋上では社員達がバレーボールに興じる姿が見られる。私自身、社会人になってから「昼休みにバレーボールをする」ことなど一度も経験ないのだが、当時の作品を観るとよく登場するシーンではある。仕事に邁進するだけでなく、昼休みも身体を動かさずにはいられない..高度成長期の「イケイケ感」が感じられる場面である。また、会社の屋上にブランコがあるというのも可笑しい。


その他、まひるの姉夫婦宅にあるテレビには幕がかかっていたり、史郎の出張先の福岡(中洲川端あたり)の光景など..時代を感じさせる場面が多く、興味深い作品である。







theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめ【結婚の条件(1963年)】

1963(昭和38)年に公開された、日活制作による作品。出演は浅丘ルリ子・二谷英明・南田洋子他、監督は斎

comment

Secret

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
アクセス数
ブログ内検索
プロフィール

padavona

Author:padavona
昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

ブログランキング

FC2Blog Ranking

QRコード
QRコード
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
リンク  ご自由にどうぞ!