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ゴー!ゴー!若大将(1967年)

ゴー!ゴー!若大将 [DVD]ゴー!ゴー!若大将 [DVD]
(2006/06/23)
加山雄三・星由里子他

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昭和42(1967)年に公開された、東宝制作による作品。
出演は加山雄三・星由里子・有島一郎・田中邦衛他、監督は岩内克己。

京南大学陸上部の田沼(加山)は、あることがきっかけでガソリンスタンドに勤める澄子(星)と知り合い、一目惚れする。澄子も大学の学園祭で歌う田沼の姿を見て心惹かれていく。ある日、田沼は自動車部から事故を起こした石山(田中)の代わりにラリーに出てほしいと頼まれる。出発地の京都では、田沼に惚れた芸者京奴(浜木綿子)やそれに嫉妬する星が駆けつける。が、レースは途中で色々なアクシデントがあって5位に終わる。帰京した田沼は澄子と京奴の誤解を解こうとするも、偶然尋ねてきた京奴を父親(有島)が田沼の恋人と勘違いしてしまったり...と色々なことが起こるなか、琵琶湖畔で行われる駅伝大会が近づいてきて...という内容。

若大将シリーズの11作目。ラリーに駅伝と大活躍で、澄子との仲も色々ありはするものの最後はまるく収まる...という予定調和・様式美的内容であり、いつもながら安心して観ることができる。安心して観ることができるということは、バックに映し出される当時の光景・風景をじっくり観察できるということでもあり、本作品にも興味深い場面が多く見られる。
本作品での田沼(加山)は陸上部に所属しているが、助っ人として呼ばれるのが石山(田中)率いる自動車部。
石山の「現代の自動車時代に...」という台詞が高度成長期の当時を象徴していて興味深い。実際、3種の神器(電気冷蔵庫・電気洗濯機・テレビ)に代わって3C(カー・クーラー・カラーテレビ)がもてはやされるのは1970年代に入ってからだが、当時から車も徐々に大衆にも手が届きつつある時代になってきていたのだろう。


さて、本作品での「田能久」は赤坂辺りにあることが分かる(他のサイトで懇切丁寧に解説されてます)。奥に赤坂見附の首都高が見える。そして、そんな一等地にある田能久には物干台がある。物干台でのシーンでは周囲にはビルがいくつか見えるものの、まだまだ瓦屋根の家々が多くて隔世の感がある。
そして、夕暮れ時。その物干台で田沼はトランペットを吹き始める。そこに父親(有島)が現れて夜回りをするように言いつける。なぜかと言えば...

「最近の深夜族がうるさくて」
「近所にスナックができたから」

とのこと。物干台でトランペットを吹くのも十分に近所迷惑だと思うが...
深夜族という言葉も興味深いが、スナックに「若者が集まる」という図も当時を象徴していて面白い。今では「スナック」と聞くと、場末にあって近所の50代・60代のおじさん・おばさんが集まって演歌を歌う...なんて図を想像してしまうだけに、そのギャップが面白い。というか、当時スナックに通っていた若者が50・60代になった今も「はじけるならスナック!」という感覚で足を運んでいるのかもしれない。


そして、澄子(星)が働いているガソリンスタンドは六本木通り沿い、現在の谷町ジャンクション近くで撮影されている。すでに首都高速が開通していたため現在とそんなに変わらない光景ではあるが、沿道にある建物がビル化されていなかったり、通りに都電が悠々と走っている姿には目を見張るものがある。
また、赤坂見附の歩道橋上から(渋谷方向へ)の光景や、渋谷駅東口・名古屋市内の風景などが映し出される。とにかく「空が広い」というのが共通項。高層ビルが林立する現在から見ると、そのギャップに驚かされる。


ラリーの場面では、ナビ役の江口(江原達怡)が地図に書かれた橋の名前を読み間違う...というシーンがあるが、そこで田沼曰く

「これ読み間違いだぞ。大学生の教養が泣くぞ!」

まだまだ大学進学率が低かった当時、大学生といえば「教養がある」のが当然であり、大学生自身も自覚していたのだろう(少なくとも今よりは)。まさか、学生が集まらずに経営破綻する大学が出てこようとは、当時からは考えもできなかっただろう...

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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