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喜劇 駅前飯店(1962年) ラーメン齧る

喜劇 駅前飯店 [DVD]喜劇 駅前飯店 [DVD]
(2005/02/25)
森繁久弥・伴淳三郎他

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昭和37(1962)年に公開された、東宝制作による作品。
出演は森繁久弥・伴淳三郎・フランキー堺・淡島千景他、監督は久松静児。

仲がいい徳(森繁久弥)と孫(伴淳三郎)。徳は新橋で中華料理店、孫は横浜でラーメン店を営んでいる。2人は共同で駅前飯店を経営しようと考えている。ある日、2人が共に料理の手解きを受けた人物の息子である周(フランキー堺)から、孫は占い師の紅生姜(森光子)を紹介される。すると「一緒に仕事をするには仲が悪い」と言われ、その日から2人の仲が険悪になってしまう...これを画策したのは紅生姜の夫で土地ブローカーの林(山茶花究)。そんな時、香港にいる徳の父親が亡くなる。香港で葬儀を済ませた徳は、周の父親が不老長寿の酒「聖梅酒」の文献を日本に残しているという情報を持って帰国する。すると、それを巡って大騒ぎに...という内容。

東宝喜劇シリーズの一つである「駅前」シリーズの第5作目(全24作品)。
「素晴らしい安定感」と呼ぶか「偉大なるマンネリズム」と言うのかはさておき、森繁・伴にフランキーが絡み、そこに淡島千景・淡路恵子・池内淳子が華を添える...というスタイルは首尾一貫。旅館・団地・温泉・飯店...と舞台は変われど、中身は(いい意味で)さして変化はない、という昭和30年代・高度成長期を象徴するような作品。それだけに、当時の光景や風俗を垣間見ることができて興味深い。
徳(森繁)が営んでいる中華料理店は新橋にあるという設定。

店の前に車が停まると、通りの向こう側には東京タワーの姿が見えます。
現在だと当時とは比べ物にならないくらい高いビルが林立して、東京タワーなんて拝めないんじゃないでしょうか。


女性がインスタントラーメンを「ボリボリ」と齧りながら、「ぶた、ぶた、こぶた~」と歌うシーン。

当時の作品では、袋のインスタントラーメンをそのまま齧る...なんて場面をよく見かけます。
CMでも「お酒のつまみ」としてインスタントラーメンを齧ることを勧めているモノがあったりします(確か、山田吾一だったような...)。さすがに今はそんなことをする人はいないでしょうが、当時はかなり一般的だったんでしょうか。気になるところです。

別のシーンでは「このチキンラーメンおいしーね。」「ぶた、ぶた~」なんて言っている場面も出てきます。
「ぶた、ぶた、こぶた~」はチキンラーメンのCMソングではありませんが、当時はインスタントラーメンと言えばチキンラーメン、チキンラーメンと言えばインスタントラーメンだったんでしょう...が、商品名とCMソングが異なってるなんて、現在なら確実にクライアントからクレームが入ること必須でしょう。興味深い。


また、店で女性客がラーメンを食べながらのこんな台詞があります。

「私、ここに来てから『ラー中』になっちゃったわ。」

ラーメン中毒ということらしいですが...ラー中って...


徳と孫(伴)が新たに出店する「駅前飯店」の場所を見に行こうとする周(フランキー)。それに一緒についていこうとする芸者達(確か、淡路恵子とか大空真弓だったような...)。

「私、久し振りに郊外の空気吸いたいわ。」

と向かったのは小田急線の百合ヶ丘。
シリーズ2作目の「駅前団地」で森繁が病院を建てた場所ですが、それから2~3年経っているとはいえ、周囲は山、山、緑...現在では緑の割合が低くなり、見えるのは家、家、家。

そこで周が言います。

「ここら辺は、将来大発展するぞ。」と。

それは当たりましたね。1kmも離れていない場所には一つの大きな街が出来てしまったんですから...新百合ヶ丘という街が。ここでは、芸者同士の会話で「姉さんの土地って百合ヶ丘?」「そうよ、駅前団地。」なんて楽屋ネタも。そして、ラストでは駅前飯店がオープンして一件落着...なのですが、そこは現在「横浜銀行」がある場所あたり。

こうしてみると、隔世の感があり過ぎて興味深い。

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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