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涙くんさよなら(1966年)~隅田川と演奏とピロン~

涙くんさよなら [DVD]涙くんさよなら [DVD]
(2003/02/21)
ジュディ・オング、ジョニー・ティロットソン他

詳細はこちら!

昭和41(1966)年に公開された、日活制作による作品。
出演はジュディ・オング・山内賢・和田浩治・太田雅子他、監督は西村昭五郎。

日米ハーフのジュリー(ジュディ)はワシントンでアメリカ人の父親と暮らしていたが、父親が急死したことから母親を探しに日本に降り立つ。その際、父親急死のショックから口がきけなくなったということにして、慈善団体からの援助を得るのだが...日本の慈善団体はテレビ局の社長夫人が代表をしていたことから、母親探しを一大キャンペーンとしてしまう。それを嫌ったジュディは、母親が芸者をしていた料亭に駆け込む。その話を聞いた女将の息子建(山内)はバンド仲間達と一緒に母親探しをすることに...そして、それを聞きつけたテレビ局がドキュメント番組に仕立てようと賢達を尾行を開始して...追いつ追われつの珍道中に。そして、ようやく母親が見つかるのだが...という内容。

「涙くんさよなら」のヒットにあやかって制作された(であろう)歌謡映画。個人的には1990年代前半にTBSで放映された「天までとどけ」の主題歌として認識していた曲なだけに、映画が作られるほどのヒット曲だったとは...という感じ。また本作品をはじめ、当時の作品でよく観ることができる、山内賢達がやっているバンド「ヤング&フレッシュ」が実在するバンドだったというのも驚きです。てっきり作品中の役どころとしてのバンドだと思ってました...
などなど、興味深いことこの上ない事柄が多い作品ですが、映し出される光景も興味深いものが多くて...面白い。
ジュリー(ジュデイ)が、母親が昔芸者をしていた料亭「山岡」を訪れるシーン。
その時、「山岡」女将の息子である建(山内)達はバンド練習に勤しんでいる...のはいいのですが、その場所が...

隅田川(に浮かぶだるま船)の上!

奥には都電の姿や、鉄橋を渡る総武線を見ることができます。つまり、浅草橋あたりでしょう。ということは、料亭「山岡」は柳橋あたりにある...という設定なんでしょう。
それよりも...そんな場所で、しかもアンプまで使用してガンガンに演奏するなんて。でも、みんなノリノリで気持ちよさそう。さぞ、近所の方々は騒々しくて仕方がなかったことでしょう。

現在だったらスタジオを借りて...ということになりますが、当時はレンタルスタジオなんて無かったんじゃないでしょうか?それにしても、屋外でやるっつーのは...ワイルドですね。
まさか、当時これを観た中高生や大学生が、こぞって屋外(近所の川や山・公園とか)でガンガンに演り始めて社会問題になった...なんてことは...聞いたことないですから、さすがになかったんでしょう。


「涙くんさよなら」を歌うジョニー・ティロットソンが来日して、日本のテレビ番組に出演する...なんてシーンでは、湯川れい子が本人役で出てきます。さすがに若くて驚きです。
そのテレビ番組の収録シーンでは、番組に入る直前のCMも流れます。これが「ピロン」とかいう乳酸菌飲料のCM。

「ママすてき! ぼく元気! パパもりもり! ピロンは乳酸菌飲料です。」

と、いかにも1960年代らしい、時代を感じさせるCMで興味深い。また、駅のスタンドでも「ピロンちょうだい!」とピロンを購入する場面も出てきます。
ただ...これ、作品用の架空のモノだと思ったのですが、念のため調べてみると...実在していた、とのこと。聞いたこともなかったので驚くやら、興味深いやら。

当時の作品を観ていると、昭和40年前後から「実在する商品や会社」が作品中に登場してくる頻度が高くなるのが分かります。今でいう「タイアップ」なんでしょうが、さすがに現在では作品中に「バンバン商品名が出てくる」なんてことは見かけませんから、これも時代を感じさせるものであり、当時を知らない私からすると新鮮に見えて...興味深い。


その他、唐突にスパイダースが出てきて「フリフリ」を演奏しだして、みんなでモンキーダンスを始めたり...なんてシーンも含め、興味深い光景を数多く観ることできます。

theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

comment

Secret

『涙くんさよなら』のレコードは当時、坂本 九や初代ジャニーズなどもカヴァーした程大ヒットしました。
60年代初頭は日本人歌手が外国の歌手のヒットカヴァー曲を日本語でレコーディングするのが普通だったのですが、
アメリカンポップスの大御所歌手が日本人作品を日本語と英語でレコーディングしたことは話題になりましたね。
作者の浜口倉之助氏はエレキ世代のエポックテレビ番組だった『エレキ合戦』の審査員長やってました。
ジュディ・オングは私達の世代ではテレビ創生期のフジテレビの渡辺篤史主演ドラマ『おらァ、三太だ!』で
絣の着物を着たに勝ち気な田舎の少女役が印象的でしたよ。

Re:

ジェロームさん、お久し振りです。

言われてみればそーですね。日本人が向こうの曲を日本語で...というのは良く聞きますが、外国人歌手が日本の曲を日本語・英語でリリースする...というのは、当時だと画期的だったんですね。
「エレキ合戦」、観てみたいものです。「エレキの若大将」の中で出てくるような雰囲気だったんでしょうね。すごい興味あります!

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Author:padavona
昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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