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警視庁物語 白昼魔(1957年)

昭和32(1957)年に公開された、東映制作による作品。
出演は永田靖・堀雄二・神田隆・南原伸二他、監督は関川秀雄。

赤坂で外人が射殺され、車が盗まれる事件が発生。警視庁捜査一課が捜査に乗り出す。車から採取された血痕から結核患者であることと、持ち去られた8ミリ映写機から犯人を割り出す。彼から盗難車を大坂で売却していることをが判明...するも、仲間の男は既に姿をくらましていた。その後の捜査から別の犯人仲間を割り出した...その時、新たに車が盗まれる事件が発生。そこにはまた例の血痕。捜査陣の不断の努力で犯人の居所を掴み、銃撃戦の末逮捕する...という内容。

以前にも取り上げた「警視庁シリーズ」の1本。これは全24作中の4作目。
内容はどれも「殺人事件を捜査する捜査一課」の姿を描いたオーソドックスなもので、スター俳優が出演していないだけに、正直言って地味。まぁ、だからこそ「当時の何気ない光景」を観察することができて面白い。
冒頭、赤坂にあるナイトクラブ(っていうのも死語ですが)で発生した殺人(車盗難)事件では、早々に消音拳銃が使用されていたことが判明します。

そんなシーンでは、「もう日本にも密輸で入ってきてるんですね。」という刑事の台詞があります。
なるほど...消音拳銃というのは、まだまだ日本では珍しいモノで、海の向こうのモノ...という時代だったわけですね。
私が子供の頃(70年代後半以降)に放映していた刑事ドラマでは、「バーン!」という派手な音ではなく、「バスッ」なんていう音がする拳銃が登場していましたけど、昭和30年代前半頃では「とうとう海の向こうのモノと思っていた消音拳銃が...ついに、日本にも入り込んでしまったのか...」なんて感覚だったんでしょうか。観客も「消音?」「す、すごい拳銃が海外にはあるんだなぁ」なんていう思いで観ていたんでしょうか...気になるところです。


遺留品のコインを捜査していると、それはジュークボックスのコインであることが判明します。
当時はまだジュークボックスは珍しかったらしく、製造会社に聞き込みに行った刑事が「ジュークボックスって言いますと?」なんて質問したりしています。

今でこそ珍しくもありませんが、やはり当時は観客である一般大衆には「ジュークボックス」という言葉すら聞き慣れないモノだったんでしょう。だからこそ、「ジュークボックスとはですね...」なんて説明させていたんでしょうね。そして、それを観ていた観客は「か、格好いい!」「すごい!」なんて思ってたんでしょうね。逆に今の若い人たちには「既に過去のもの」という意味で「聞いたことない」言葉かも...


盗難車の売却が大阪で行なわれていることから、大阪に出張するシーンも登場します。
しかし、それとは別に大阪とのやりとりで興味深いモノが登場します。それは...

「模写伝送」

まぁ、今で言うファックスなんでしょう。
大阪にいる刑事が、東京の捜査一課に電話して「模写伝送で送ります!」とか言って、ゴツい機械からビロビロ~と用紙が出てくる...そんなシーン。
もう、当時からしたらビックリするような機械に映ったのではないでしょうか?観客も「すげー」という感じだったんでしょう。それにしても、模写伝送って...すごい言葉ですね。


ラストの犯人逮捕のシーンでは、現在の京浜急行「大森海岸」付近と思われるところが映し出されます。京急が高架上を走っている、その下での捕り物劇...なんですが、その高架線以外に高い建物がまったくなく、並行している第1京浜にも車が少ないのが...なんか新鮮。


内容は別にして、この「警視庁物語」は個人的に見どころ満載で飽きません...






theme : 映画を見て、思ったこと
genre : 映画

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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