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若者に夢あり(1962年)~タクシーやめて、15円で~

昭和37(1962)年に公開された、日活制作による作品。
出演は高橋英樹・和泉雅子・三島雅夫・中原早苗他、監督は松尾昭典。

昭夫(高橋)は、父親(三島)が会社社長ということもあって裕福な家の次男坊。しかし、昭夫は父親が昔の妾に産ませた子。しかも...父親は家庭を顧みず、昭夫と同年齢の雅子(中原)を愛人にしていたり、長男(小高雄二)は結婚したばかりの妻に飽きて離婚したがってたり、三男(山内賢)は病気で寝たきりだったり...と冷え切った家庭。そんな中、昭夫は川辺で絵を描いていた美津子(和泉)と出会う。美津子は足が不自由で祖母と暮らしていたが、昭夫は次第に惹かれてゆき仲良くなる。そんな時...雅子が交通事故にあい、それに長男が関与していたことが判明したりして、いよいよ家は崩壊寸前。が、昭夫が家族の前で「生き方がおかしい!」と訴え...みんな改心、という内容。

高橋英樹・和泉雅子コンビによる日活お得意の青春モノ。「若者」という言葉...この時代に良く見られますが、さすがに時代を感じますね。これが昭和40年代になると「青春」ということばが主流となっていきますが...

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斜陽のおもかげ(1967年)~246~

昭和42(1967)年に公開された、日活制作による作品。
出演は吉永小百合・岸田森・新珠三千代・芦田伸介他、監督は斉藤光正。

町子(吉永)は太宰治の遺児であり、母親のかず子(新珠)は「斜陽」に登場する太宰治の愛人...明朗な女子高生となった町子は、ある日、高校OBの圭次(岸田)と出会う。圭次は大学で太宰治の研究をしていて「太宰のことを聞きたい」と...度々会って太宰の話を重ねるうち、2人は次第に惹かれあう。そんな時、山岳部の圭次が山へ向かうのに合わせるかのように、町子は太宰の生地である津軽を訪れて歓待される。が、圭次が山で遭難したという電報を受け取り、急いで駆けつける。圭次のことを愛していることを確信した町子...そして奇跡的に助かった圭次と...という内容。

まず、吉永小百合の相手役が岸田森...というのが意外というか、新鮮というか、なんか変というか...日活作品と言えば、吉永小百合と浜田光夫がワンセットっていう印象が強いですから。
さてこの作品、「斜陽の~」というくらいですから、玉川上水を中心として主に「西東京」の当時の姿を垣間見ることができます。

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街燈(1957年)~渋谷周辺~

昭和32(1957)年に公開された、日活制作による作品。
出演者は月丘夢路・南田洋子・葉山良二・岡田真澄他、監督は中平康。

洋裁店を営む千鶴子(南田)は、「弟の定期券を拾ってくれた」お礼に訪れた能瀬(葉山)と知り合う。千鶴子の友人である吟子(月丘)も洋裁店を営んでおり、パトロンがいるにも関わらず、若い小出(岡田)を囲っている。ある日、吟子がパトロンと一晩過ごしている間に店が火事にあう。店に戻ってみると、チンピラが「店を見張っていた」と火事場泥棒のごとく金を請求...するも、千鶴子と一緒に顔を出した能瀬が追い払う。が...その恨みを晴らそうとして、夜になってチンピラ達が能瀬と喧嘩。吟子はパトロンとも浮気していた小出とも分かれて再出発を決意...するのと期を一にするように、能瀬も田舎へ帰ることに。惹かれ始めていた千鶴子はその帰りを待つ、という内容。

「狂った果実」や「牛乳屋フランキー」と同一人物が監督した作品とは思えません...が、本作品が「最も中平康らしい作品」とのことです。オープニングやラストシーンなどを観ていると、なんか日本ぽくなくてフランスとかの外国映画っぽいんですよね。衣装を森英恵がデザインしていたり...ってことがクレジットされていること自体、当時では珍しかったんではないでしょーか。

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あじさいの歌(1960年)~千駄ヶ谷が...~

昭和35(1960)年に公開された、日活制作による作品。
出演は石原裕次郎・芦川いづみ・東野英治郎・轟夕起子他、監督は滝沢英輔。

商業デザイナーの藤助(石原)はある日、足をくじいた頑固老人の源十郎(東野)を家まで背負って送る。そこで出会ったのが源十郎の一人娘けい子(芦川)。源十郎は妻いく子(轟)に駆け落ちされたことから、けい子に外出をさせずにいたが、年頃ということもあり、女子大生のり子(中原早苗)に友達になってもらうことで徐々に社会との繋がりを持たせようとする。そんな中...藤助が撮ったけい子の写真がいく子との接点になったり、藤助とのり子の兄(小高雄二)がけい子に惚れたり...色々と起こるが、偶然にもけい子・いく子の母娘対面が実現、藤助とけい子も結ばれ..と丸く収まる、という内容。

石原・芦川コンビによる日活青春作品のひとつ。この時代の作品にはよく見られる「石坂洋次郎」原作モノ。アクションとかサスペンスといった作品でないだけに、バックに映し出される「当時の姿・風景」をじっくりと観察できていいですね。

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悪名高きろくでなし(1963年)~調布!?~

昭和38(1963)年に公開された、日活制作による作品。
出演は宍戸錠・朝風みどり・藤村有弘他、監督は斉藤武市。

週刊誌のトップ屋をしている丈次(宍戸)は、街中でぶつかってきたスリが落とした財布を拾う。中にあったロッカーの預り証でロッカーからバッグを引き出す...と、中身は大金。ここぞとばかりに豪遊する。しかし、何故か偽札犯人として追いかけられることになる。新聞にも顔が出てしまったため、真犯人探しに躍起となる。自ら警察に出向いたり、テレビに出たり...と大騒ぎになる。が、最後は意外な真犯人をつきとめて丸く収まる、という内容。

「○○ろくでなし」というタイトルの宍戸主演作は、この他に「赤い靴とろくでなし」や「命知らずのろくでなし」がありますが、個人的には本作品が一番気に入りました。というのも、そこかしこで「当時の姿」を垣間見ることができるからなんですねぇ。

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銀座カンカン娘(1949年)~志ん生~

昭和24(1949)年に公開された、新東宝制作による作品。
出演は高峰秀子・笠置シヅ子・灰田勝彦・古今亭志ん生他、監督は島耕二。

お秋(高峰)とお春(笠置)は、落語家を引退した新笑(志ん生)とその妻おだい(浦辺粂子)の家に居候している。仕事を探すために街へ出た2人は、偶然に映画のエキストラを頼まれる。そこで知り合ったエキストラの白井(岸井明)と意気投合し、銀座で流しをすることになる。それが好評でいくらかお金が貯まった頃、新笑にお金がなくなり立ち退きを迫られる...という問題が起こるが、3人が稼いでお金を工面して落着。しかも、会社をクビになった新笑の甥である武助(灰田)も流しに加わる。最後はお秋と武助が急接近して結ばれて...という内容。

高峰秀子や「ブギの女王」と呼ばれた笠置シヅ子...がメインなのでしょうが、個人的には「古今亭志ん生を観ることができる」ことがメインですねぇ。

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あねといもうと(1965年)~鰹節、アドバルーン他~

昭和40年(1965)年に公開された、松竹制作による作品。
出演は山村聡・岩下志麻・倍賞千恵子・久我美子他、監督は川頭義郎。

高岡(山村)には、ふみ子(岩下)・節子(倍賞)・ちづ子(中村晃子)という年頃の娘がいる。そこへ、亡き長男の嫁だった芳枝(久我)が、高岡の勧めもあって居候することになる。ふみ子には叔母がせっせと見合い話を持ちかけるが、高岡の基準が高いのか、離したくないのか...どれもまとまらない。が、たまたま出会った小学校教員の青木が一目惚れ、プロポーズを受ける。節子にも恋人がいるが、双方の親が反対して...いる間に、その恋人が死んでしまう。それを見たふみ子は、青木との結婚を決意。節子や芳枝の応援もあって、反対だった高岡も賛成へ。そして、芳枝も独立する...という内容。

年頃の娘の結婚問題に揺れる父親...なんか小津安二郎の映画で見られるようなテーマですね。母親が亡くなっていて「父と娘達」という家族構成、長女が母親代わりのように家事をしてたり...というのも一緒。父親は長女にいつも「早く嫁に」とか言いながら、いざとなると色々と理由をつけて「結婚に反対する」...というのも似てます。小津作品では、そんな父親を佐分利信が演じてましたね。

とか言いながらも、興味深い風景やシーンが多くある作品です。

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女と味噌汁(1968年)~カーステとラジカセ~

昭和43(1968)年に公開された、東宝制作による作品。
出演は池内淳子・川崎敬三・田中邦衛・佐藤慶他、監督は五所平之助。

三味線も踊りも上手く、客からの人気も高い芸者の千佳子(池内)は、女将や後輩芸者からの信頼も厚い。そんな千佳子は芸者の傍ら、ライトバンを使った味噌汁屋を始める。そんな中、客の1人だった医者の太田(北村和夫)に惚れられるも、芸者ということで太田の親に反対されたり...異母弟の咲村(田村雅和)が現れるものの、後輩芸者が咲村に惚れたことを知って、太田の親同様に芸者ということで反対したり...家業である工場の専務となって羽振りがいいと思っていた同級生の勉(佐藤)が、実は社長である父親ともども馘になっていたことを知ったり...と色々なことが起こりつつも、前向きに生きていく...という内容。

TBS系列の「東芝日曜劇場」で同名のドラマが長い間放映されてた...とのことですが、記憶にありません。昭和55(1980)年まで放映されてたらしいのですが...
ところで、「池内淳子と味噌汁」という図は...

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鰯雲(1958年)その2~新生活運動~

前回に引き続き、昭和33(1958)年公開の「鰯雲」から...

この作品でも、この時代特有の言葉・言い回し(というか、今では意味すら分からないのでは?という言葉)を聞くことができます。

例えば...分家の娘が八重(淡島)のことを「あの人は女学校出だから...インテリね」なんて言ってます。高校(ここでは女子高でしょうか)を卒業すればインテリ...なんて、大学全入時代といわれる現在からすると隔世の感がありますね。

また...

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鰯雲(1958年)その1~厚木周辺~

昭和33(1958)年に公開された、東宝制作による作品。
出演は淡島千景・木村功・中村雁治郎・小林桂樹他、監督は成瀬巳喜男。

東京近郊の農家に住む八重(淡島)は、戦争未亡人で子供を1人抱えている。その兄の和助(中村)も近くに住む農家。和助の長男初治(小林)の嫁探しを頼まれた八重は、八重に取材をして知り合った新聞記者である大川(木村)とともに嫁探しをする。そんな中...二人は結ばれたり、銀行員である和助の次男が家を出て街で一人暮らしを始めたり、三男は東京へ出て自動車修理工になりたいと言い出すわ...と色々な問題が噴出する。和助は本家・分家といった昔のしきたりを大事にしようとするが、結局は時代の波には逆らえず...子供達の考えに従う、という内容。

農村の家族問題や世代間問題を描いた作品...ですが、舞台が厚木であることに驚かされます。一目見た限り、到底信じられない光景です。

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昭和30~40年代って面白い...ので、当時の映画・テレビ番組から気付いたことを気の向くまま書いています

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